048_ライフライン_600



天使クルと、冒険家・ポポのお話。



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【解説】

私はかつてデザイナーとして働いていて、フォトショップもイラストレーターも
ある程度使いこなせていた。

そして、その「デザインのスキル」は、私にたくさんの収穫をもたらしていた。
その時期には、命綱の機能を果たすのに十分な長さがあったのだ。

しかし、私はあるときデザイナーという仕事に飽きてしまった。
私は、デザインをしたいのではなく、創作がしたいのだと気づいた。

おそらく、その瞬間が、命綱がピンピンにひっぱられた状況だったのだ。

ところが、私は、その役ただずな「命綱」をなかなか捨てられなかった。
本当のところ、自分はデザインをやりたいと思っているわけではないのに、
デザインのスキルが活かせる仕事という条件に固執して、職探しをしている自分がいた。

せっかく苦労して得たものだ。イラレのショートカットだって身に染み付いている。
でも、まったく新しい分野にすすんだとき、そこでこの技術を生かせなければ、
このスキルは死んでしまう。ショートカットも忘れてしまう。
だから、スキルを活かせる道を選ぼうとする。
べつに何十年と積み上げてきたスキルではない、それでも失うのは惜しいのだ。


営業スキル、プログラミングスキル、役職、人脈、地位、あるいは地元の付き合い。
こういうのは、積み上げてきたものだ。
積み上げてきたものが膨大なほど、大きな犠牲を払って手に入れたものほど、
何か新しい地点にいくために、それをすっかり失うのは勇気がいる。

引越し、転職、企業、全部古い何かを捨てなきゃ得られないものだ。
部分的に、あるいは全面的に捨てなきゃいけない。


『スキルを活かす』って、ある意味、選択肢を狭める考え方だ。
「やってみて楽しいこと」は、自分のもっているスキルが全然活かせないところにあるかもしれない。


昔のドラクエ(多分6あたりかな)で、ダーマ神殿というところに行くと
「魔法使い」とか「戦士」とか「遊び人」とか好きなように転職ができた。
(今考えると、なんで神殿がハローワークの仕事してんだとか思うが)

そのシステムが面白くて、転職するにはそのキャラクターを一定のレベルまであげないといけないのだが
、転職すると、レベルがまた1に戻るのだ。

レベルが1に戻るのが嫌なら、同じ職業をずっと続けることもできる。
一生「戦士」としてレベルをあげ続ける、そういう選択肢もありだ。

でも、本当はどうか?

もしかして、「“遊び人”になるってのもありかも」とか考えてる節があるんじゃないか?
やってみたら、意外とあたらしい自分に出会えるんじゃないか。


ちょっと自己啓発みたいな内容になったけど、
こういうのは適応の範疇が多すぎて、かえって扱いづらい。

ようするに、あなたが何に執着しているかという話なんだとおもう。

048_おまけ
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