ハカセのジャックと、助手のオリバーのお話。








【解説】

ネタばれすっと、オリバー君はオラのADHDぇな部分をキャラクターにしたものだ。

実は、これを書いてる現時点で、3コマ目みたいに
『何をすればいいのかわからない状態』の真っ最中だ。

外面的にはコミカルな状況だけど、
本人にとっては実は深刻だってことを説明すっぞ。
（あくまで当事者の一人でみんなが私と同じではないです）


今、私は自分のHPを作成しながら、ブログの記事を書いていて、
そのほかにも書きたいテーマが頭にいくつもあって、それを文字に起こしておかなきゃと考えてて、
でもこの間作った絵本を製本しなきゃいけなくて、
んで次回のママミルクのペン入れもしなきゃいけない。
どれも大切なことで、やらなくていいこと、後回しにできることは一つもない。

これが頭の中で、次から次へ、どんどんと広がってる状態だ。
といっても、イメージがわかないかもしれないので、

たくさんある候補の中からお気に入りの一品を見つけるために
１時間、AMAZON内を探索しまくった後のブラウザ画面

みたいな状態になってると言えばわかるかもしれない。

クリックするたびにクロームのタブが次々に開くので、
ハムみたいに薄くなっている。

こうなれば、パソコンは重くなるのは至極当然で
私の頭も、この状態なのだ。
そうすると、脳のワーキングメモリ（この要領がすげー少ない）を目いっぱいに食っている。


こういうことを話すと、
ある人は

「とりあえず、できることから始めればいいじゃん」

とか公共広告機構みたいなこと言ってくるけど、
だからそれが出来ないんだって話。


昔心理学かなんかの本で『馬から同じくらい離れた場所に人参を離して置いたら
どちらにしようか迷った挙句に餓死した』みたいな話を読んだことあるが
（多分ネタだろうけど）これと同じことが起こってる。

餓死はさすがにしないが、フリーズする。
いや、むしろ私の場合は多動の症状が色濃く表れるので、
部屋を何往復もしたり、冷蔵庫を何度も開けたりしだす。


でも、それを止められないんだよ。
体の多動（ビート）を止めても、頭の多動（ビート）は止められないんだ。


なぜか。


いいかい？

有限の時間のなかで『何かを選ぶ』ってのは、『選ばない何かを捨てる』ってことなんだよ！？

10円しかないなら、チロルチョコのピーナッツ味を買ったら、
バナナ味はあきらめざるを得ないんだよ。（今は二十円だけど）


もし、「HPを作り始めてしまって、ブログの時間が足りなくなったらどうしよう」とか、
そういうことを考えだしてしまうと、多動があらわれて、不安で頭がいっぱいになってしまい、
行動が余計にできなくなって、またそれが自己嫌悪になったり、
そういう大変な状態になってる。


でも、それって、外からは一切見えない。

はたから見てもただ、「なんかウロウロろうろしてんなー」くらいにしかうつらない。


（でも、本当はわかってほしい…）


『そんなの考えすぎだよ』とかいうやつ、

『考えすぎ』ちゃうから、こんな漫画が描けちゃうんだよ。

まぁ、こういうくじを引いちゃったからには、悲観しても仕方ないんで

そんな感じで、発達障害である自分を「可愛いやつめ」と愛でながら

上手く付き合っていくしかないんだよね。